【犬狼物語 其の六百十五】岡山県倉敷市 児島小川町の木野山神社
児島小川町の木野山神社を参拝しました。
拝殿前には、1対の狼さんの石像が建っていますが、尻尾が直立していて、両方とも巻物を加えた姿です。なので、関東でなら「狐」と思ってしまうかもしれません。
でも顔の表情、肉付きからこれはやっぱり狼像なんだと。社殿前には狼が好きな塩も供えられています。何度か書いていますが、西日本では、尻尾の直立した狼像が多いことがわかってきました。
実際、由緒書きにも、明治12年に狼像を建てたと書いてあります。ただし、今の狼像は2代目で、明治12年の先代の狼像は社殿の中に置かれています。
その像はかなり損傷が激しく顔の目鼻もわからないくらいですが、尻尾は直立していないので、より狼像らしいものに見えました。
そしてなんといっても重要なのは、氏子たちがどう思っているかなんですが、総代も、新しくなった「狼さん」が、「狐」と近いことは意識しているようで、「当時の注文の仕方なのか、石工のイメージなのか、わからないけど、狐のようになったみたいですね」という。
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