「自然と人のダイアローグ」展
国立西洋美術館リニューアルオープン記念「自然と人のダイアローグ」展 。
今回展示の作品は、以前、常設展でも観ていたものもありました。作品一つ一つはもちろんすばらしい絵ですが、テーマの抽象性にあるのか、作品全体としては、散漫な印象がありました。
ポスターにもなっているゴッホの『刈り入れ』。これはさすがに多くの人が写真を撮っている絵の一つで、俺も釣られて撮ってしまいました。
死を象徴する鎌を持った人が麦を刈り取る絵です。刈り取りは生の終わり、「自然という偉大な書物が語り死のイメージ」を見ていたそうです。ただ絵は明るく、逆に「生」を感じさせる絵です。
ムンクの絵もありました。
『叫び』で有名なエドヴァルド・ムンクは、生涯にわたって「生と死、孤独、嫉妬、不安」といったイメージを絵画で表現し続けた画家です。
一時期精神科の治療を受けたこともありましたが、「作品」を発表する「画家」というよりも、自分で自分を治す「芸術(絵画)療法」の実践者であったという面が、特にムンクに興味ひかれる理由でもあります。俺も写真や旅で自己治療(芸術療法)の実践をしていたということがわかってきました。
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