【犬狼物語 其の六百三十七】熊本県山鹿市 大宮神社
熊本県山鹿市に鎮座する大宮神社を参拝しました。
すると、けっこうおもしろいものがたくさんある神社であることがわかりました。
とくに「犬子ひょうたん」の像。
犬子ひょうたん祭(いんごひょうたんまつり)というのがあるそうです。これは境内社、八坂神社の毎年6月15日の祭事で、ひょうたんを抱えた子犬の形をした米粉細工のお守り「犬子ひょうたん」が授与されるそうです。ネットで検索すれば、実物の米粉のお守りを見ることができます。
厄除けとして買い求め、神棚などに祀り、一年間の無病息災を祈る風習があります。
この風習には、伝説があって神社HPから引用すると、
「京都より神様をお遷ししていると、突然子犬が姿を現しついてきた。長い道中、子犬が疲れたため、ひょうたんのお神酒を少し分け与えるとすぐに元気になった。その後、一行は無事中村(山鹿)に辿り着き、神様のお遷しの神事を終えると子犬は突然姿を消した。すると当時山鹿で流行していた疫病が途絶え、平和が訪れた。」
このことから、この子犬は神の遣いとして信仰されるようになり、犬子ひょうたん祭がおこなわれるようになりました。
犬にまつわる民俗としては、なかなか面白いもので、初めて聞くものです。偶然「大宮」に立ち寄りましたが、ヴィーノを連れているので、犬に呼ばれたのかなぁと思います。
他には、「ぎおんさん鳥居くぐり」や「甲斐神社」。甲斐神社はまた「足手荒神」ともいわれ、手足の病に苦しむ人の守り神とのことで、靴が置かれています。
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