【犬狼物語 其の六百四十】福岡県久山町 白山神社の狼?犬?像
福岡県久山町の白山神社を参拝しました。
ここに狼像?犬像?らしき石像があります。何なんでしょうか?
その前に、この神社の概要を書いておきます。久山町のHPには、
「拝殿は大正9年、本殿は昭和2年の建立です。それ以前、は白山山頂付近の花ノ木原にありました。山頂付近には延享4(1747)年銘の石製の祠があり、現在も「上の白山さま」として信仰が続いています。 白山は「首羅山」とも呼ばれ、伝承では天平年間の開山とされます。『筑前国続風土記』によると、むかしは大社で350もの坊がありましたが、天正年間にすべて焼亡したと記載されています。現在も山内には坊跡や堂宇の跡が随所に残り、当時の繁栄の跡をよく残しています。 毎年11月には大祭が行われ、大晦日から元旦には獅子舞が奉納されます。」
とあります。
そして、ここには末社として大山祇神を祀った祠もあります。大正13年に合祀されたそうです。
問題の狛犬ですが、事情を知っている人を探して探して、ようやくたどり着いたのが、前に総代も務めていたTさんです。
実は、20数年ほど前、狛犬が盗まれてしまい、そのあと新しく奉納されたのが今の石像だったのです。ところが、この狛犬、Tさんたち氏子には、先代の狛犬と違っていて「まるで狐のようになった」と、あまり評判はよくないようなのです。(俺には狐、というより犬や狼に見えますが) 奉納した人は分かっていますが、その人のイメージとか、依頼を受けた石工のイメージは、だいぶ先代狛犬とは違っていたようです。
じゃぁ、先代狛犬は、どんな姿だったのか?と尋ねると、写真も残っていないというので、絵を描きながら尋ねたのですが、あまりはっきりしませんでした。Tさんは「パグのようだった」とも言っています。
旅先でもあるので、他の狛犬のデータは手元になく、帰宅後、手持ちの狼像や狛犬の写真を何点かTさんに送って、似ているものがあるか、見てもらうことになりました。
ところで、おおよその姿を聞くと、どうもお尻を上げて頭を下げた狛犬というので、鳥取、島根、兵庫でよく見かけた尻上がりの狛犬かなとも思います。左側の石像は、じゃっかんその尻上がりのニュアンスを伝えているかなとは思います。
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