【犬狼物語 其の六百五十】岡山県玉野市 迫間木野山神社
玉野市迫間の木野山神社の狼像へ。
道に面して木野山神社の鳥居に扁額があったので、神社はすぐにわかりました。
参道は山の方へ続いています。でも、雑草が生えていて、どうも様子が変です。すぐ害獣除けの柵があったので開けて中に入りましたが、ますます参道の様子は荒れた印象でした。人が歩いている雰囲気がありません。
と、倒木が行く手を遮りました。枝を払いながら、太い倒木をまたいで奥へ進もうとして、足を取られて転倒しました。そのとき、右側に石垣が残っているのを見つけました。ここが間違いなく境内だったようです。
そしてようやく社殿らしき建物が目の前に現れました。と言っても、社殿の屋根は崩れています。
社殿の手前に狼さまの像を見つけました。左右1対の狼像です。右側の像は完全にやぶの中に埋没していました。この時は12月だからまだしも、夏場に来たら、この像にたどり着くまではもっと大変だったでしょう。
奥へと回ってみると祠がありましたが、これが木野山神社の祠でしょうか。この崩れた建物は拝殿だったのかもしれません。
藪の中にたたずむ狼像。千葉県銚子市の高神西町の三峯神社は、同じように藪をかき分けて探した狼像でした。
こういう狼像に接すると複雑な思いがこみ上げてきます。人工物が自然に溶けていく姿に寂しさと同時に美しさを感じてしまいます。
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