YouTubeに、写真展『おいぬさまの肖像ー日本の狼信仰と狼像』紹介動画
企画 武蔵御嶽神社
大口真神式年祭写真展
おいぬさまの肖像-日本の狼信仰と狼像
2023.4.1~5.31 8:30~16:00 神楽殿
今回の写真展では、東北から九州まで、全国に点在する個性的な狼像の写真、狼のお札一覧などを展示いたします。
企画 武蔵御嶽神社
大口真神式年祭写真展
おいぬさまの肖像-日本の狼信仰と狼像
2023.4.1~5.31 8:30~16:00 神楽殿
今回の写真展では、東北から九州まで、全国に点在する個性的な狼像の写真、狼のお札一覧などを展示いたします。
第8回東北お遍路写真コンテストの作品を募集いたします。
■ 募集テーマ:風景、人物、祭りなど、東北お遍路に因む写真
■ 応募方法:写真は2Lサイズのプリントで、コメント(100字以内)と一緒にお送りください。写真とコメントで審査いたします。
■応募期間:2023年10月30日(必着)
■ 作品の送り先:〒976-0022 福島県相馬市尾浜字南ノ入241-3 東北お遍路事務局
なお、第7回「東北お遍路写真コンテスト」の結果は次の通りです。これは次のページにも掲載されています。
https://asiaphotonet.cocolog-nifty.com/blog/ohenrofotocon2022.html
放送大学、「精神分析とユング心理学 '23」の教科書が届きました。
大場登先生と森さち子先生の「精神分析とユング心理学 '11」を受講しているので、およそ10年ぶりの新しい講義内容です。
目次のラインアップを見てワクワクしてきます。狼像や狼信仰を追い求めてこの数年旅していますが、「精神分析とユング心理学 」を初めとして認定心理士の取得を目指して心理学をやってきたことは、非常に参考になる部分がありました。
狼信仰というものを、心理学的な面から見てみたいという欲求はますます強くなっています。だから今回「精神分析とユング心理学 '23」が新しく開講されると知って、飛びついたわけです。
どうして人間は、狼に神性を感じるのでしょうか。キリスト教の影響や、牧畜の被害、狂犬病などから、狼が「悪」とされる場合などを除けば、狼に対しては信仰と言えるようなものを人類共通してもってきたことはどのように考えればいいんだろうかと思います。
そこで思い出すのが、
オーストラリア先住民アボリジニーには、
「犬のおかげで人間になれる」
という言葉があります。モンゴルならここは「犬」ではなく「狼」になるところでしょう。
狼が、人間を鍛え、家畜を鍛え、草原も鍛える、という『神なるオオカミ』での言葉も印象に残っています。
花の窟神社は日本書紀にも記されている日本最古の神社といわれています。
この窟には伊弉冉尊が葬られていて、巨巌が伊弉冉尊の御神体とされます。人々は季節ごとに花を供えて尊を祀ったところから花の窟との名前が付けられたという。
古来社殿はなく、高さ45mの巨巌の正面に玉垣で囲われ、玉砂利を敷きつめた拝所があります。
例大祭が行われますが、そのとき、約170mの大綱を御神体から御神木にわたします。これは「御綱掛け神事」と呼ばれ、三重県無形文化財に指定されています。
圧倒される巨巌に、何か神性を感じて祀り始めたというのは自然なことだろうし、解説看板にも書いてあったように、これが古代の神社の姿なのでしょう。
岩槻人形博物館に展示されていた「犬筥(いぬばこ)」です。
犬筥は雌雄一対、上下に開く張り子で、天皇の玉座の脇に置かれていた守護獣(狛犬)に由来するという。 この犬筥が江戸に伝わり「犬張子」になりました。
犬筥は、江戸時代には武家の嫁入り道具にもなり、上流家庭では産室や子どもの寝室などに置かれたり、婚礼に用いられるなどしました。犬の多産・安産にあやかった子どものお守りとして生活に密着したものだったようです。
それは浮世絵を見てもわかります。雛祭りには雛道具のひとつになり、雛段にも飾られるようになりました。浮世絵の中にも犬筥が描かれています。
博物館では、犬筥の自作キット、ポストカード、ワッペンなどが売られています。
岩槻の雛祭りに行ってきました。
愛宕神社の「大ひな壇飾り」は圧巻です。上から見るのも面白いです。
街のいろんなところにいろんな人形が飾られていて、それを巡る街歩きは楽しいものです。吊るし雛とか、舌切り雀をモチーフにした人形などもありました。
そして個人的には、産育の民俗を知る貴重な資料も見ることが出来ました。
雛人形のルーツともいわれる ものが岩槻人形博物館に展示されています。
「天児(あまがつ)」、「這子(ほうこ)」は平安時代からある、形代から進歩したもので、幼児の祓いに用いられました。
T字型のかかしのような姿をした天児には、魔除けとして幼児の新しい着物を着せました。天児も這子も江戸時代のものです。
一番下の写真が、江戸時代の「次郎左衛門頭立雛」です。ここまでくると見慣れた雛人形と近い感じがします。
豊川市中山神社のお犬さまです。
狐などの憑きものに霊験があるとされる岐阜県恵那市、中山神社の御仮屋で、お犬さまの像が安置されています。
御仮屋は、中山神社だけではなく、三峰神社の三峰講などにもあり、「御眷属拝借心得書」によると、
「お犬さまは自分の山林や庭の小高い場所、あるいは鎮守社の境内に木材・茅・藁の類で仮宮を造営して清浄にまつるように指示されている」(黒田 一充『関西大学博物館紀要』「代参講のお仮屋」)
とあります。
この祀り方は、偶然なのか、岡山県の奥御前神社の狼さまを迎える本勧請と似ている気がします。
本勧請では、新しく生まれた子狼が入った木の小宮を受け取ったあとは、どこにも立ち寄らずまっすぐ帰宅するのが習わしになっています。小宮は庭先に、地上から1mほどの高さの脚をつけた祠をつくり祀ります。祠の三方をかこいますが、正面には扉はつけず、竹の簾を垂れておくと、狼様は自由に出入りできるので、火難・盗難を防ぎ、狐狸・悪霊を追い払い、屋敷を守ってくれるという。
ごぼう祭という奇祭が行われる神社です。一の鳥居のそばに狛犬がいますが、それは普通の狛犬です。その上、石段途中に常夜灯と向かい合って像が建っています。これがかなり個性的な顔をした石像で、狼像なのかどうなのか。右が「あ」、左が「うん」になっています。又間の表現から両方とも雄らしい。
目の表現も独特で、2体とも昔の飛行機乗りがかけていた眼鏡のように見えます。右の台座には、「T氏」「東京小石川 TT」、左の台座には「T氏」「明治三十六年四月建之」とあります。
下之川村の村長を務めた向田育郎さんが著した『下之川の今昔』(昭和57年)に、仲山神社のことも書いてあって、この狛犬についても触れていました。
狛犬 高さ七尺 明治三十六年四月建立 東京小石川 TT寄進
ただし、この像の由来、狼かどうかという記載はありません。
あとで調べてみると、翌、明治37年(1904年)は、2月10日にロシアに対し宣戦布告を行い、日露戦争勃発した年でもありました。
『下之川の今昔』には、この像の記載と同じページに明治39年4月3日に仲山神社で行われた日露戦役凱旋祝賀会の写真が掲載されています。
日露戦争とこの像が関係あるのでしょうか。その可能性はまったくないとは言えないかもしれません。
2体とも雄であること。それこそ飛行機乗りを模した像なのでは、という妄想も。
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