【犬狼物語 其の六百六十五】愛知県新城市 作手清岳の白鳥神社
最近、写真展がらみの話題が多くなっていましたが、【犬狼物語】に戻ります。
道路から階段を上ったところの両側に、向かい合って控えている狼像があります。「あ」形は、奥歯を噛みしめるような姿で、牙が覗いています。「うん」形は、耳も垂れ、おだやかな表情です。
現在、武蔵御嶽神社で開催中の写真展『おいぬさまの肖像』では、この「あ」形の狼像の全身の姿を展示しています。
安永4年(1775)奉納のこの狼像は、日本武尊にちなむものらしい。白鳥神社は日本武尊の伝説の神社だそうで、作手周辺には白鳥神社が11社が点在しています。
またここには、古宮城跡が残っています。解説看板によると、武田軍の最前線基地として元亀3年(ネットには元亀2年ともある)に武田信玄が築城しましたが、2年後、奥平徳川連合軍の攻撃により陥落しました。
神社社殿の右側にある登城道を上っていくと古宮城の最高地点、主郭に至ります。地元の人たちによって管理され、戦国時代の城郭がほぼ完全な状態で残された、貴重な史跡のひとつになっています。
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