「北島康介・吉田秀彦・萩野公介「五輪金トリオ」が布教に励む「富士王朝は存在した」謎の新興宗教」のニュース
FLASHの記事(https://smart-flash.jp/sports/240384/1/1/)にはこうあります。
「教祖の渡邉聖主(せいす)氏は、『宮下文書(みやしたもんじょ)』と呼ばれる古文書を教義の中心にしています。神武天皇よりも以前の200万~300万年前に、教団本部の場所に『富士王朝が存在した』と主張しており、宮下文書に記された古代神社の再建を、活動の中心にしているんです。」
200~300万年前といったら、「猿人や原人の王朝」ということなんだろうか。「猿の惑星」みたいなものを想像すればいいのかな。ちなみに富士山もまだなかったようですが・・・。
この教義には突っ込みどころ満載で、だから「謎の」という形容詞が付けられてしまうのでしょうが、どんな荒唐無稽の物語でも信じるのは自由です。
史実や事実だけが人間の心を満たしているのではないことは、自分のことを考えてもわかります。どんな人も、理屈に合わないことのひとつやふたつは信じているでしょう。俺もそうです。
そもそもどんな宗教でも、信じるかどうかは、その人の心に「ぴったりくる」物語を提供してくれるかどうかだけです。
ただ、「教団の公式サイトには古代神社の再建計画が示され、30億円を目標に「奉賛金」を募っている。」とあります。
問題となってくるのは、記事でも触れられていますが、金メダリストなどの権威者を使って(本人たちは無意識かもしれませんが)、若い人たちに、これが「物語」ではなく「史実」や「事実」だと思い込ませること、そしてそれがだんだんと進んでいって、精神的、肉体的に、強制力をもって入信させたり、寄付を募ったり、となってくれば、これは宗教の話ではなく、社会的な問題となってくるでしょう。
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