【犬狼物語 其の六百八十四】狼信仰関連分布地図
狼信仰関連地図を作りました。
現在の狼信仰の地域差(濃度)を、見える化するために作った地図です。
どこが濃度が濃いか、地図にするとわかると思います。一般的には東日本の狼信仰が話題になりますが、岡山県鳥取県など、西日本でも狼信仰が盛んなところがあります。
九州地方はほとんどないのですが、半分は犬像です。とくに子安信仰の犬像ですが、子安信仰の犬像をさかのぼっていくと、狼の多産や子供が生まれたときに供え物をする産見舞いなどの習俗と関係がありそうで、大きな意味で狼信仰に入れてあります。 俺の推測でもあって、学術的に正しいかはわかりません。
それとある人からの疑問に答える形になりますが、岡山県、鳥取県に密度が濃いのは、江戸から明治にかけて流行った疫病除けとして、多くの木野山神社、山野口神社が勧請され、その分社が残っているからです。そしてこの密度は、信仰の「篤さ」とも違っています。あくまでも、残っている神社や祠の数です。
この地図は、どこを取材撮影したらいいか、自分用に作った地図で、途中経過でもあるので、これを学問的な資料として使う人もないとは思いますが、もし誤解をされている人がいるとまずいので、一応、書いておきます。
今後も、この地図はアップデートされます。
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