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2023/11/09

【犬狼物語 其の六百九十八】犬型土製品

 

google翻訳すると「歴史的な神話から、アッシリア人は犬の霊が家に侵入する悪霊の攻撃を撃退してくれると信じていたため、犬の像を家の下に埋めました。」
となり、これでピンときたことがあります。

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栃木県栃木市の藤岡神社遺跡から縄文時代後期の犬型土製品や、犬の頭骨などが出土しています。

この犬型土製品は、日本で出土している犬形土製品としてはたぶん一番有名なもので、数年前、フランスで開かれた日本文化を紹介するイベントでも展示されました。(事情により、写真はここには掲載できませんが『犬像をたずね歩く』には掲載しています)

 

埼玉県加須市の長竹遺跡からも、これまでに縄文時代・晩期(約3500〜3000年前)の動物形土製品が複数出土しています。その中に犬形土製品もあります。(写真上) 縄文時代の犬像は猪像と同時に出土する例が多いらしく、狩猟の儀式に使われたのでは?と言われていますが、実際はどんな目的で作られたかはわからないそうです。

 

弥生時代の遺跡から出土の土製品もあります。(写真下)

志木市埋蔵文化財保管センターに展示されている「動物形土製品」と呼ばれるものですが、管理センターのスタッフによると、以前は「弥生の犬」と呼んでいたそうですが。学術的にまだ「犬」と確定していないので、正確を期すために今は「動物形土製品」と呼んでいるそうです。

遺跡は弥生時代後期から古墳時代前期のものです。この犬と思われる土製品は、1軒の住居の床から発見されました。これもまた、用途がわかりません。

 

そこで、このXを見たとき、日本で発掘された犬型土製品もアッシリア人のように、犬像が邪悪なものから守ってくれる意味があったのではないか、と思ったわけです。事実どうかは証明しようがありませんが、参考にはなる話だと思います。

日本でも「犬」「狼」は邪悪なものから人を守ってくれる、たとえば狼の護符や「犬」文字のような信仰も残っています。ちなみに、恵那市の中山神社のお犬さまは土製の小さな像です。

そう考えると、犬や狼が、邪悪なものから人間を守ってくれるという信仰は、人類共通の可能性もあるのかもしれません。

 

 

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