【犬狼物語 其の七百十三】岩槻の「雷獣」はイヌ? オオカミ?
「雷獣(らいじゅう)とは、落雷とともに現れるといわれる日本の妖怪のこと。(中略)江戸時代には雷獣の知名度は非常に高かった。(中略)空の上にはまだ知られていない生物が住み、それが落雷などの天変地異によって地上に落下するものと考えられ、雷獣の伝承が生まれたといわれている」 (wikiより)
全国にいろんな雷獣の話がありますが、姿かたちは様々なようです。正体は、イタチやハクビシンやタヌキあたりらしいのですが、埼玉県には、オオカミか?イヌか?と思われる雷獣の絵が遺されています。
それが、元文二年(1737)、武州崎玉郡岩槻領掛村で、雷雨時に捕らえられたとされる「雷獣」の絵です。
たしかにこれは他の雷獣とは違い、オオカミか、イヌの姿です。珍しい動物だったので「雷獣」としたのでしょうから、いつも見慣れているイヌよりもオオカミの可能性が高いのではないでしょうか。
ただ、胴体のまだら模様が気になります。まだら模様ならば、イヌの可能性が高くなるかな。でも、なぜ「雷獣」と思ったのか、ちょっと疑問です。
それと、書いてある大きさの記述を見てみると、「尾際ヨリ耳マデ長一尺五寸」(約45cm)だそうで、子どものオオカミとかか?
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