【犬狼物語 其の七百三十四】ニホンオオカミの高深度ゲノム: ニホンオオカミはイヌに最も近縁なオオカミ
「ニホンオオカミの高深度ゲノム: ニホンオオカミはイヌに最も近縁なオオカミ」
https://research-er.jp/articles/view/131341
最近、ニホンオオカミやイヌの起源がだんだん解き明かされてきていますが、個人的には、二ホンオオカミとイヌの境目があいまいだと感じてきたことの証拠が出て来て興味が尽きません。
「江戸時代には日本列島にニホンオオカミとイヌの交雑個体がいた」というのは重要なポイントかもしれません。というのも、2種類いたらしいという報告は確かにあった気がするからです。
ただしそれぞれを「オオカミ」や「ヤマイヌ」などと区別して呼んでいたかは別の話です。先日紹介した『享保元文諸国産物帳』での呼び名のバリエーションを考えても、明確に2種類を2つの名前で区別していたとは思えません。しかも全国規模で統一された名前があったわけでもないし。
それよりも、当時の人たちは、外見で2つ(イヌでさえ)を区別することは不可能だったろうし、そもそも区別する必要があったのかということもあります。
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