多武峯内藤神社内稲荷神社の狐像
新宿御苑の東に鎮座する多武峯内藤神社。境内に稲荷神社が鎮座し、嘉永元年(1848)奉納の江戸時代の狐像があります。
左は宝珠、右は鍵を持っていて、今まで撮影してきた江戸狐の中では小ぶりな像です。尻尾は横に回してあるし、宝珠がなかったら狼像かなと間違えそうな像で、現在でも割とよく見かける狐像かなと思います。
でも造形は洗練されてて、想像ですが、高遠石工の作ではないかと。なぜなら、ここは高遠藩内藤家の下屋敷の屋敷神として祀られていたからです。
ところで、この撮影が終わって、表通りに出たら、友人と似ている男が歩いてきました。ずいぶん似た人間いるもんだと思ったら、向こうも俺を見ていて、本物の友人だとわかりました。2年ぶりくらいに会いました。その間連絡もしていなかったし、彼がここにいたのも偶然で、もちろん俺も偶然で、おそらく10秒違っていたら気がつかずに通り過ぎていたでしょう。
まったくの偶然なのですが、これを単なる偶然で済ますのも惜しい気がします。お狐さまのお導きかとも思いますが、こんな偶然を楽しみたいと思います。
それで2年ぶりに会って何を話したかというと、狼像には狐像の影響がありそうなので、ここの狐像も本に載せるかもしれない、とかいった話で、彼も少しは興味を示してくれたものの、またかぁと飽きられていたかもしれません。
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