2024/09/30
2024/09/23
「光る君へ」では、彰子の出産と「五十日の祝い」のシーン
昨日の「光る君へ」では、彰子の出産シーンがありました。魔物を祓うシーンがありましたが、出産という異常事態は、狐や物の気の憑依と考えられていたということなんですね。
中村禎里著『狐の日本史』には、
「平安時代における六字経法修法例の一覧を見ると、十二世紀に入ってから、御産祈祷に六字経法が修せられる例が非常に多くなることがわかる。では、なぜ安産に六字経法が有効なのだろうか。出産時には、母と生まれようとする子の生命は、一種の危機状況におかれる。その危険を象徴するするのは、狐や物の気の産婦への憑依であった。密教の加持祈祷は、これを解除しなければならない。」とあります。
そして生後50日後の「五十日の祝い」、今でいうところの「お食い初め」の儀式のシーンも。なにか白いドロドロしたものを口に含ませていましたね。
平安時代には生後50日目に、流動食の一種、重湯の中へ餅片を入れ、赤ちゃんの口に少し含ませる「五十日の祝い」がありました。また、生後100日目には「百日の祝」がありました。
現代の「お食い初め」では、特に関東では、「餅」が「歯固めの石」に変わってきたようです。関西では「歯固めの石」ではなく「タコ」などを使うようです。
2024/09/20
【犬狼物語 其の七百八十】武蔵御嶽神社
【お知らせ】
— 武蔵御嶽神社 (@m_mitake929) August 30, 2024
8月31日、9月1日の宝物殿は台風接近のため休館といたします。
また来週9月7日より、大口真神(狼)をモチーフにした火事装束を公開いたします。非常に迫力ある狼が刺繍され、他では見ることができない素晴らしい装束です。是非ご覧ください。#狼 #お犬様 #オオカミ #大口真神 #御岳山 pic.twitter.com/pPmBrmAj87
すごいものを見てしまいました。
江戸時代の火事装束のお犬さま(狼)。現在宝物殿で展示されています。
刺繡の狼像を見たのは初めてです。火伏の神としてのあうん2体の狼像が描かれています。
刺繍糸が狼の毛並みと合っているのでなおさら迫力が。そして歯や爪は金属製で細工も細かく文化財ものです。
奥宮遥拝所と大口真神社にも参拝。
そして築山のお犬さま像(一番下の写真)。つい最近、明治26年奉納のものと判明しました。
太陽光線の当たり具合によって刻々と変化するお犬さまの表情。2時間じっくりと見続けながら、お犬さまが一番カッコイイと思える瞬間を捉えるのが俺なりの狼信仰。
ところで、右奥の牙が、数年前の牙より長くなっているように見えるのは気のせいか。
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