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2025/01/06

【犬狼物語 其の七百九十二】火災・盗難除けとしての狼信仰

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NHK大河『べらぼう』で描かれた1772年に起きた明和の大火。主人公 蔦屋重三郎が九郎助稲荷の祠を背負って火事から逃げるというシーンがありました。

1772年というと、狼のお札を配り出して、狼信仰が江戸でも盛んになり始めているころです。

江戸の狼信仰は火災・盗難除けとして信仰されました。大火が何度も発生していた江戸で、火災除けは必然だったのでしょう。ちなみに1601年から1867年の267年間に、江戸では49回もの大火が発生しています。

浅草寺内にも三峯神社が鎮座しますが、他のお堂はみな南側を向いているのに、三峯神社だけ東側の本堂を向いているのは、火防の守り神だからだそうです。

都電「荒川区役所前」駅で降り、区役所を通り過ぎて1分ほどのところ、交通量の多い、明治通り沿いのビルの谷間に三河島三峯神社が鎮座します。

鳥居がなければ、そのまま通り過ぎてしまうような小さな社ですが、奥へ進むと、マンションを背景とした三峯神社が現れます。ここに2対4体のお犬さま像がいらっしゃいます。

4体とも、色が黒いのが目立ちます。これは米軍の空襲で焼けたのでは?というHPを見て、それはありえるなぁと思いました。

地元の三河島三峯講が、火難盗難除けに勧請したもの、と言われています。

 

 

 

 

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