「抜けびしゃく」というイメージ
産泰神社は多くの参拝客が訪れますが、ここは特に、子授け祈願、安産祈願のために境内には、胎内くぐりの岩や、安産の犬の張り子像もあって、子安信仰の神社です。
その中に「安産抜けびしゃく」というものがあります。
「産泰神社では、江戸時代より底の抜けた柄杓を奉納する信仰がありました。底の抜けた柄杓で水をくむとそのまま抜けてしまうように、楽にお産ができるよう願ったものです。願いを込めて3回水をくんでください。」
とあります。安産祈願に底抜けひしゃくを奉納する風習はここだけではなく全国に広く見られるものだそうで、たしかに他でも見た記憶があります。
「抜けびしゃく」のイメージと出産時のイメージを重ねるところはすごいですね。ちょっと生々しい感じもします。
イメージの類似性をもって祈願する方法は、農耕儀礼のひとつとしての予祝行事も似ているかもしれません。「こうなってほしい(たとえば豊作)」という結果を期待して、前もって模擬的に結果を演じるものです。
イメージの力の強さはこんなところにも表れています。
| 固定リンク



















コメント