カテゴリー「環境・自然」の180件の記事

2025/11/09

2026年(令和8年)版「旧暦棚田ごよみ」

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 来年の「旧暦棚田ごよみ」販売始めました。

NPO法人棚田ネットワークのHPよりご注文ください。
https://www.tanada.or.jp/tanada_goyomi/

 

私たちは時計や暦を発明して「時間」を普通に感じて使っていますが、考えてみれば、たとえば1日が24時間、1年が365日というのは、偶然で特殊な例だと気がつきます。
昔、あるTV番組を見ていたら、赤色矮星を周るその惑星は、赤色矮星に近すぎるので、いつも惑星は引力の影響を受けて自転をしないそうです。赤色矮星は空のどこかにあってずっと動きません。
自転しない惑星の話ですが、そのような惑星に人類のような生物が生まれていたとしても、彼らは時間を意識できないかもしれません。できないというより、違った時間の単位を持つでしょう。当然ですが、24時間や365日にはなりません。
時間が違うとコミュニケーションは難しいという話です。SFの話だけではありません。私がイランのカスピ海沿岸地方の棚田を撮影に行ったときのことです。
何か祭りがあると聞いたので、それがいつなのか尋ねたのですが、いっこうにわからず諦めた経験があります。
イランへ行ったのも15年程前だし、テヘランなどの都会は別でしょうが、当時、田舎に行ったとき、「西暦(グレゴリオ暦)」がまったく通じず、すべて「イラン暦」で答えられたからでした。イラン暦は、春分から一年が始まる暦で「ヒジュラ太陽暦」ともいわれます。春分の日はノールーズ(ペルシア語で「新しい日」という意味)として盛大に祝われます。
暦が違っただけでこれだけ話が通じないんだなと愕然としました。西暦に慣れてしまっていると、他の暦には即座に対応できません。頭がこんがらがってしまうのです。「なんで西暦がわかんないの?」と逆切れしました。イラン暦でさえこうなんだから、ましてや、広い宇宙で自転のない惑星に住んでいる生物ならどんなことになってしまうのか。
 
暦はコミュニケーションを取るための必要なものであることを言いたいのですが、また、使っている暦によって、その人たちのライフスタイルは決まってくるということです。私たちは自分のライススタイルは自由自在に、自分で作っていると思っていますが、暦によって制約を受けていることも事実です。
毎年提案していることですが、西暦を否定するわけではなく、プラス、旧暦も気に留めておけば、世界は2倍に広がるということではないでしょうか。新暦に慣れているので、旧暦ごよみは初め使いづらいかもしれませんが、普段は気にも留めないことに意識を向けさせてくれるのも旧暦なのです。
こよみは、単なる日付が並んだ表ではありません。昔の権力者は、勝手にこよみを作ることを禁止していたくらいです。こよみが変わると、生活が変わる、そうすると考え方まで変わってきます。

 

  

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2025/08/11

鼠を捕ったギネス認定の猫

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鼠を捕った猫のことを書いていて、いろいろ調べていたら、24年間の生涯で28,899匹の鼠を捕ってギネス認定された"タウザー"という猫がスコットランドにいました。

このこと自体驚きなんですが、それ以上に、「28,899」という具体的な数に驚きました。 

鼠の数を記録していたということなんでしょうね。

たしかに、猫は捕った鼠をくわえてきて、自慢げに見せびらかすことはありました。

 

 

 

 

 

 

 

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2025/08/07

二十四節気「立秋」、七十二候「涼風至」

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少しでも涼しそうな画像をアップしておきます。

今日から二十四節気「立秋」、七十二候「涼風至(すずかぜいたる)」です。

どこが立秋? 涼風至?と突っ込みたくなるような連日の猛暑・酷暑が続きます。

ただ今日は若干気温が下がり地元では34.5度予想ですが、今までの暑さからこれでも「良かった」と思ってしまうのは異常というしかありません。


 
 
 

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2025/04/23

日本一低い山、日和山

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一時期、「日本一低い山」ではなくなった日和山でしたが、東日本大震災で地盤沈下が起こり、また「日本一低い山」になってしまったそうです。

ここは、遭難や熊の出没にも注意しなければならないようです。海抜3メートルの日和山。

 

 

 

 

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2025/04/14

『古代DNA』展のイエネコ

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イエネコの直近の祖先種はリビアヤマネコだそうです。写真(上)が今回『古代DNA』展で展示されていたリビアヤマネコの剥製です。

日本では長崎県のカラカミ遺跡から日本最古のイエネコとさせる骨が見つかっていますが、現代の日本猫の多くは平安時代に日本に来た猫を祖先としている可能性が高いという。

仏教が日本にもたらされたとき、大切な仏教経典を鼠から守るためにいっしょに猫も連れてこられた、というのが文献的な説。しかしこれはいかにもありそうな話で、後付けの可能性があるようです。ただ、古代DNA解析によって、日本の猫は中国の猫を祖先とするのは間違いないようで、経典といっしょに来た猫もゼロではなかったかもしれない。鼠除けという目的があったかは別にして。

写真(中)は、「動物足跡付須恵器」ですが、猫の足跡のようです。わざと付けたのか、偶然なのか、面白いですね。

写真(下)はエジプトの猫のミイラ。古代エジプトでは猫は神様で、バスト女神として信仰されました。また多くの猫のミイラが作られました。これは人のミイラと同じなんでしょうが、魂が再び体に戻るためには、肉体がちゃんと保存されていることが大切と考えられていたとのこと。それを猫に対しても行ったということらしい。

中国大陸や沖縄あたりで行われていた猫が死んだら木に架けておく葬方も、このエジプトのミイラとどこかでつながっているんでしょうか。

 

 

 

 

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2025/03/25

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昨日の夜はすごかったですね。

あっという間に雹で道路が真っ白に。屋根に当たる雹の音に恐怖を覚えるほどでした。

これほどの雹が降ったのは初めてです。

幸い、屋根にも、車にも被害はなかったようです。

 

 

 

 

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2025/02/08

『MEKONG THE LAST RIVER  メコン・ザ・ラストリバー』の動画(YouTube)

 

『MEKONG THE LAST RIVER メコン・ザ・ラストリバー 無垢なる大河 旅の記憶』の動画をYouTubeにアップしました。

発売日: 2025年03月
著者: 青柳健二
出版社: イカロス出版
ページ数: 336p
寸法 ‏ : ‎ 21 x 14.8 x 3 cm

本書は、30年前の写真集『メコン河』(NTT出版 1995年)、『メコンを流れる』(NTT出版 1996年)を一巻の作品として再構成したものです。多数の写真や新原稿「三〇年後の刊行に寄せて 激動時のメコン河を旅する」を追加したほか、全編にわたって加筆・訂正を施すなど、新たに編集しました。
当時は未発表だった写真も掲載します。今では見ることのできない習俗・風景の写真は貴重な資料にもなります。

【Amazonのページはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/4802215622

【楽天ブックスはこちら】
https://books.rakuten.co.jp/rb/18088767/?variantId=18088767

  

  

  

  

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2025/01/18

『メコン・ザ・ラストリバー』購入者期間限定特典デジタル写真集

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 こちらがアマゾンで予約・購入した場合のデジタル写真集『メコンデルタearly90s』

https://www.amazon.co.jp/dp/4802215622 

 

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こちらが楽天ブックスで予約・購入した場合のデジタル写真集『メコン源流へ』

https://books.rakuten.co.jp/rb/18088767/?variantId=18088767

 

 

 

 

 

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2024/12/20

あれから30年『メコン・ザ・ラストリバー 無垢なる大河 旅の記憶』2025年2月刊行予定

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30年前の写真集『メコン河』とフォトエッセイ『メコンを流れる』をいっしょにしたような書籍が出版されます。

当時は未発表だった写真も掲載します。今では見ることのできない習俗・風景の写真は貴重な資料です。書籍は2025年3月刊行予定です。

Amazonでは予約のページが出来ました。カバー書影はまだ変わる可能性があります。 

https://www.amazon.co.jp/dp/4802215622

 対象期間に『メコン・ザ・ラストリバー』をAmazonにて購入いただいたかたには、特典PDFをダウンロード提供!!

著者が訪れた当時、世界的大河であるにもかかわらず源流域が不明瞭であった最後の大河メコン源流探訪記はじめ、1995年の「メコン川の持続可能な開発に関する協力協定」から30年の時を経て国際社会から注目される昨今、現代化の波で激変した流域民の暮らしの最後の姿を活写する充実のノンフィクション。秘境的要素の強い現流域探訪から豊穣なる中・下流域までを旅して、悠久たる大河の流れと、流域で暮らしていた人々の最後の姿を活写する記念碑的ルポルタージュ。

 

【目次】

 

・源流に立つ
・大理 一九八五年
・西双版納 一九九三年
・モンラ 緑三角
・ミャンマー・シャン州 ある占い師の話
・北部タイ ケシ畑を見に行く
・北ラオス・ファイサイ 食堂の姉妹
・ビエンチャン 仏典とコンピュータ
・リーピー 精霊の棲む滝
・アンコールワットを見たい
・チュレンチャムレの巨大魚
・メコン・デルタ 一九九四年十二月
・メコン河口に立つ
・元版あとがき
・再びのメコン 

 

 

 

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2024/11/07

令和7年度版「旧暦棚田ごよみ」

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2025年(令和7年) 旧暦棚田ごよみ、販売開始です。

棚田ネットワークのHPでどうぞ。

 https://www.tanada.or.jp/tanada_goyomi/

 

昔の人は、月の形が丸くなったり消えたりを繰り返す月の満ち欠けに規則性を見出しました。偶然とはいえ、新月から満月を経てまた新月に戻る周期が約29.5日だったのが、長からず短からず良かったのでしょうか。いやそれは逆かもしれません。この周期が人間の文化や生活習慣を形作ってきたと言ったほうが当たっているかもしれません。でも、月の満ち欠けだけでは、季節がずれていくことにも気がつきました。年単位の生活には支障が出てきます。特に農作物を作るようになってからは。

それで太陽の動きも考慮したのが太陰太陽暦です。日本では中国由来の太陰太陽暦を日本風に改良して使ってきましたが、明治5年に太陽暦(新暦)に変更され、それまで使っていた暦は「旧暦」と呼ばれることになりました。(中国では「農歴」といっています)

旧暦(太陰太陽暦)で1年を24に分けたものが二十四節気ですが、新暦になったとはいえ、日本でもまだまだなじみがあるといってよいでしょう。二十四節気じたいは紀元前6世紀ごろに考えられました。当時の中国の文化・経済の中心地は黄河中流域で日本と比べるとだいぶ北寄りで乾燥地帯です。それでも日本人の季節感に影響を与えてきました。新暦で暮らす私たちですが、季節の変わり目ではテレビなどでも「今日から立春です」「暦の上では大寒です」などと紹介されます。

二十四節気は観念的なものですが、各節気をさらに三分した七十二候の方は「季節あるある」といえるもので、日常生活で気がつく気象、動物、植物の変化を表した言葉になっていて、二十四節気より具体的です。

立春の初侯「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」とか夏至の末侯「半夏生(はんげしょうず)」とか立秋の次侯「寒蝉鳴(ひぐらしなく)」とか。

ただし七十二候も大陸との気候のズレや棲息する動植物の有無などで納得しづらいものがある場合、七十二侯の順番を入れ替えたり、日本独特の七十二候も作られました。貞享改暦(1684)には渋川晴海が日本の風土に合った「本邦七十二侯」を作りました。その後多少の改定があり、明治7年から16年までの官暦に掲載されたものが現在の七十二侯です。

たとえば、中国の大衍暦・宣明暦では「大雪」の次候は「虎始交・武始交(とらはじめてつるむ)」ですが、日本では「熊蟄穴(くまあなにこもる)」になっています。日本に虎はいないので当然と言えば当然なのですが、熊でも実感がない我が家のオリジナル七十二候として「狗蟄炬燵(いぬこたつにこもる)」というのを考えました。飼い犬が炬燵に潜り込むと、あぁ、こんな寒さが厳しい季節なんだなぁと感じることができるからです。我が家の「季節あるある」です。いや、本当を言えば、犬だけではないので、「人狗蟄炬燵(ひといぬこたつにこもる)」にするべきかもしれませんが。

みなさんも旧暦を取り入れた生活の楽しみ方として、独自の七十二侯を考えてみるのもおもしろいのではないでしょうか。

 

 

 

 

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