カテゴリー「埼玉県内(秩父など)」の177件の記事

2024/04/25

【犬狼物語 其の七百四十四】鎌北湖の「犬魂碑」

Img_2621

Img_2615

Img_2685

Img_2626

偶然にも鎌北湖には、埼玉猟友会、昭和45年建立の「犬魂碑」がありました。まさかこんな碑がここにあるとは思っていなかったので、まるでヴィーノの魂に導かれたようです。

しかも3頭の猟犬のブロンズ像のうち、一番真ん中にいるのはビーグル犬のようです。

まったく因果関係のない偶然なのですが、これを単なると偶然と思うか、それとも何か意味を感じてしまうのか、ということですが、ヴィーノが亡くなって数日しか経ってないので、やっぱり「ヴィーノの魂が導いた」と思うことは自然なことでしょう。

「ヴィーノの魂が導いた」と思うことは、俺たち夫婦にとってはすごく意味があり、少し心が癒されるということは実際あります。「喪の作業」のボウルビィの4段階説では、まだ死を受け入れられない段階ではあるようですが。

ビーグル犬は優秀な猟犬です。とくに嗅覚がすぐれています。だから麻薬や癌探知犬にもなっています。

俺も、ヴィーノの嗅覚は鋭いなと、その才能に一目置いていました。視覚では俺の方が速く見つけるときもありましたが、嗅覚では勝てませんでした。

車の助手席で騒ぎ出すので注意して進むと、そこにはタヌキやサルなどの野生動物がいたりしたのです。ただ北海道のヒグマに遭遇した時だけは、ずっと寝たふりしていましたが。

 

| | コメント (0)

2024/03/17

埼玉県行田市 前玉神社

287a9973Img_0298287a9980_20240317065901Img_0384

 

前玉神社は「さきたまじんじゃ」と読みます。さきたま古墳群に隣接した、7世紀前半ころに造られた浅間塚古墳のてっぺんに鎮座します。

武蔵国前玉郡は、726年(神亀3年)正倉院文書戸籍帳に見える地名だと言われており、「前玉郡」は後に「埼玉郡」へと漢字が変わり、現在の埼玉県へとつながります。埼玉県名の発祥となった神社であると言われています。

花手水には、古墳群にちなんだと思われる埴輪ふうの人形なども飾ってあります。

本社に登る階段の元に、元禄十年(1697)に奉納された高さ180cmの2つの燈籠があります。この燈籠には万葉集の歌、「小崎沼」と「埼玉の津」が刻まれています。

境内で暮らす猫の特別限定御朱印が人気だそうです。

 またこの辺りで昔から食べられている「いがまんじゅう」(鴻巣市(旧川里町)が発祥)という和菓子をいただきました。まんじゅうが赤飯で覆われていて、食べる前は、視覚から味覚を予想できずに混乱しますが、食べたらおいしいというものです。

 

 

 

| | コメント (0)

2024/03/09

さいたま市大宮盆栽美術館

Img20240214135417 Img20240214133211 Img20240214134244

Img20240214135230

 何度も行っているさいたま市大宮盆栽美術館ですが、~3月20日(水祝)まで、特別展「煎茶と盆栽~「盆栽」の夜明け」をやっています。

今日の盆栽文化が成立した過程には、幕末から明治時代にかけて大流行した文人たちの煎茶趣味が関係していたこと、初めて知りました。 

庭園のみ写真撮影可です。掲載写真、上から順に

推定樹齢120年の欅

推定樹齢120年の五葉松

推定樹齢350年の五葉松「青龍」

推定樹齢45年の欅

じっと見ていると、根元に人や動物のフィギュアを置きたくなってきます。箱庭療法です。

箱庭療法は、スイス人のドラ・カルフがユング心理学を基盤として発展させて確立した心理療法です。箱庭にミニチュアの人形や動物や建物や植物などを配置するもので、無意識に降りてゆき、心を癒すひとつの方法として取り入れられているものです。

日本の江戸時代にもありました。盆の上に石を置いて風景を作る「盆石遊び」と呼ばれるものです。「盆石遊び」は小学校の教科書に載っているくらい、1950年代までは一般的な遊びだったようです。

このように伝統的に箱庭で遊ぶ文化があったので、箱庭療法が受け入れやすかったそうです。ちなみにノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹博士も子供のころ盆石遊びをしていました。

 

 

| | コメント (0)

2023/05/09

福井昭夫絵画展 ギャラリー楽風にて

Img_4910 1_20230508140401

 

今回は日本の四季を描いた福井昭夫絵画展が、さいたま市浦和の「ギャラリー楽風」で始まります。

5/11(木)~23(火)  17(水)休
10時~7時  最終日5時

日本茶喫茶・ギャラリー 楽風(らふ)
さいたま市浦和区岸町4-25-12
電話048-825-3910
http://rafu-urawa.com/

福井昭夫WEB画廊
http://www.hidekiyo.sakura.ne.jp/akio/

 

 

 

| | コメント (0)

2023/03/21

ヌートバー選手で盛り上がる埼玉県東松山市の箭弓(やきゅう)稲荷神社

287a8823_20230321062401

287a8802_20230321062401

287a8813_20230321062401

287a8834_20230321062401

 

今年の初詣で参拝したのが東松山市の箭弓稲荷神社。

今、ヌートバー選手の祖父母(タツジさん)が住んでいる東松山市が熱いらしい。

そして偶然にも、この街には箭弓(やきゅう)稲荷神社があって、「やきゅう」ということで、以前から野球関係者が参拝し、バット絵馬なども奉納されている神社です。

日本三大稲荷や日本五大稲荷にも数えられることがあるほど、稲荷神社としてもたいへん有名で、境内にはいくつもの美しい狐像がいますが、今は、やっぱりヌートバー選手で盛り上がる「野球の神社」ですかね。

 

 

 

| | コメント (0)

2023/03/05

岩槻の雛祭り

Img_3846

Img_3863

Img_3832

Img_3914

Img_3868

Img_3871

Img_3881

岩槻の雛祭りに行ってきました。

愛宕神社の「大ひな壇飾り」は圧巻です。上から見るのも面白いです。

街のいろんなところにいろんな人形が飾られていて、それを巡る街歩きは楽しいものです。吊るし雛とか、舌切り雀をモチーフにした人形などもありました。

そして個人的には、産育の民俗を知る貴重な資料も見ることが出来ました。

雛人形のルーツともいわれる ものが岩槻人形博物館に展示されています。

「天児(あまがつ)」、「這子(ほうこ)」は平安時代からある、形代から進歩したもので、幼児の祓いに用いられました。

T字型のかかしのような姿をした天児には、魔除けとして幼児の新しい着物を着せました。天児も這子も江戸時代のものです。

一番下の写真が、江戸時代の「次郎左衛門頭立雛」です。ここまでくると見慣れた雛人形と近い感じがします。

 

| | コメント (0)

2023/02/03

節分の夜は、外出を控える理由

287a3908

 

「福は内、鬼は外」

今日は節分で、俺も東京都のある寺院の節分祭の撮影をすることになっています。

節分の豆まきについて、小松和彦著『日本の呪い』には、

「この「ケガレ」(カオス)を浄化する儀礼には、ふたつのタイプがある。これは「ケガレ」の発現を未然に防ごうとする儀礼である。予防注射のようなものだ。これは、まだ「ケガレ」の状態になっていない、つまり「ケ」の状態にある者が、身体や家や集団のなかにたまりつつある「ケガレ」のもとを、「ケガレ」になるまえに祓い落とし、外部へ追放しようとするものだ。」

節分の豆まきは「ケガレ」の元になるものを、前もって追い出してしまおうという儀礼でもあるようです。「ケガレ」の元は「鬼」として表現されています。

鬼は外へ出してしまえば、内は安泰だ、という発想ですね。内、外、は心理的な区別と、実際の物理的区別にもなっています。

090817

以前、秩父の夏の祭、皆野町上日野沢立沢地区の「虫おくり」に参加したことがありました。虫おくりは、3本のオンベイ(御幣)を持って村を練り歩き、害虫の悪霊を呼び寄せ、村の外へ出してしまい、村の安泰を祈願する行事です。オンベイというのは、神霊の依代で、竹竿の先に幣を取り付け、その下に七夕飾りに使った色とりどりの短冊をつなぎ合わせて作ったもので、高さは5mほどあります。

このオンベイを、村外れの谷川に流し、村の安泰を願っていました。虫を外へ追い出してしまえば、内は安泰だというわけで、豆まきの発想と同じです。

ところが、この虫を付けたオンベイを川に流せなくなったというんですね。ゴミを川に勝手に捨てられないというわけです。

内さえ良ければ、外はどうでもいいという発想は、もう通用しないということでもあるんでしょう。

今日、多くのところで、鬼が外に追い出されます。日本中、異常な数の鬼が跋扈することでしょう。

ならば、今夜、外を歩くのは危険極まりない、ということになります。鬼=ケガレを自分が吸い取ってしまうかもしれないからです。

だから節分の夜の外出は控えたいと思います。

行き場のなくなった鬼たちはどうなってしまうんでしょうか。

 

 

 

 

 

| | コメント (0)

2022/08/10

吉見百穴

Img_4765

Img_4743

Img_4761_20220810075101

 

埼玉に住み始めて20年経ちますが、何度も近くを通り、いつか見よう見ようと思って、結局今まで実際に足を運んだことはありませんでした。

穴がたくさん開いていて、不思議な光景です。

調査の結果、従来は住居説などありましたが、古墳時代後期、死者を埋葬した墓穴であることがわかったそうです。

穴に入ることもできます。少し涼しいです。ヴィーノは地べたに寝そべって、暑い外へ出たがりませんでした。

また資料館では、吉見町で発掘された石器や土器、土偶、中世の壷などが展示されています。

その中に、動物型土製品も展示されていました。動物型土製品は、やっぱり猪のようです。「やっぱり」というのは、全国から出土している縄文時代の動物型土製品では、猪が圧倒的に多いからです。犬は少ないですね。

 

| | コメント (0)

2022/06/13

埼玉県越生町 黒山三滝&渋沢平九郎自決の地

Img_4540

Img_4558

Img_4563

Img_4556

Img_4571

Img_4567

 

黒山三滝は、男滝(おだき)、女滝(めだき)、天狗滝の3つの滝の総称です。

大きな滝ではありませんが、雨上がりという天候だったからかもしれませんが、幽玄な雰囲気で気に入りました。

室町時代に山岳宗教修験道の拠点になっていたようです。明治時代から観光客が訪れ始め、昭和初期には、小学校の遠足なども訪れる観光地として賑わっていたそうですが、今はコロナ禍もあり閑散としています。

なお滝の近くには、渋沢平九郎自決の地があります。NHK大河ドラマ『青天を衝け』でも出てきた渋沢栄一の妻・千代の弟で、見立養子だった人物です。慶応4年(1868)5月23日、飯能で官軍に敗れ、この「自刃岩」で自決したという。

「自刃岩」には「平九郎茱萸(ぐみ)」と呼ばれる木がありますが、実が平九郎の血の色と言われています。

 

 

| | コメント (0)

2021/07/12

『オオカミは大神』重版決定

Cover_out2_20210708080001

 

『オオカミは大神』の重版が決まりました。

もちろん「弐」じゃなくて、最初に出た本の方「壱」です(「弐」ができるとは思ってなかったので、「壱」とは表記していませんが、実質「壱」になりました)。カバー写真が、埼玉県皆野町蓑山神社のお犬さまのやつです。

このようなテーマでは「発売、即重版」などはありえない話だし(夢でもありますが)、2年かけて重版になったのは、少しづつでも確実に売れ続けている証拠でもあるので、良かったと思います。これも皆さんのおかげです。

今は、写真展の準備と、次回作に向けて構想を練っている最中ですが、「参」はやっぱり「東北の狼像・狼信仰」か「西日本の狼像・狼信仰」になるんだろうなぁという気がしています。

本当は、狼のイメージを使ってもっと心理学的な方向へ行きたい気もしますが、たぶん、そんな方向では興味を持たれなくなってしまうのではと思っています。

結局、俺の役目というか、立ち位置は、それを知らなかった人に興味を持ってもらう媒介者(メディア)なのです。入り口を作る役目ですね。「メコン」や「棚田」もそうでした。

それもこれも、まずはコロナ禍が少し収まってくれて、後ろめたさなく旅行ができる状態にならないと、インタビューを依頼するにも気が引けます。狼信仰関連の祭りものきなみ中止になっているし。

 

 

| | コメント (0)

より以前の記事一覧