カテゴリー「【犬狼物語】犬像と狼像(狼信仰)」の932件の記事

2024/10/16

【犬狼物語 其の七百八十四】イヌ科動物と産育民俗

Img_3874_20241016073301

287a9614

Img_6319_20240807061801_20241016073101

_87a2621

 

ある人に犬筥の写真を見せたら、ひな壇飾りに使っていたが犬筥というものとは知らなかったそうです。実際に犬筥を使っている人の話を聞くことができて良かったです。

犬筥は天皇の玉座の脇に置かれていた守護獣(狛犬)に由来し、この犬筥が江戸に伝わり「犬張子」になりました。

あらためて、犬、狼、狐ともに安産・多産の守り神のような位置にあり、産育民俗にはたびたび登場するイヌ科動物たちです。

2番目の写真は、雌雄一対の狼像の雌のお腹。おっぱいの表現があります。

狼が子供を産んだら、小豆飯などのお供えをする「狼の産見舞い」という祭りもあります。

そして狐の「子だき狐」と犬の「子宝犬の像」。どちらも子安信仰の像。 

| | コメント (0)

2024/10/15

「新編 オオカミは大神」のAmazon限定デジタル写真集『狼の呼び声』

1_20241015070001

 

【販売元Amazon.co.jp限定! 特典DLキャンペーン実施中!!】
対象期間に『新編 オオカミは大神』をAmazonにて購入いただいたかたには、特典PDFをダウンロード提供!!

●特典内容紹介
限定デジタル写真集『狼の呼び声』 全国の54体の狼像が掲載されています。
(キャンペーン期間:2024/10/11~2025/1/31)

https://www.amazon.co.jp/dp/4802215320

 

 

 

 

| | コメント (0)

2024/10/12

「新編 オオカミは大神」の書誌ページ

61w1mlw2f4l_sl1241_

 

『新編 オオカミは大神』の書誌ページがAmazonとイカロス出版社に掲載されました。

特典:Amazon限定デジタル写真集『狼の呼び声』 

出版社 ‏ : ‎ イカロス出版 
発売日 ‏ : ‎ 2024/12/11
単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 176ページ
寸法 ‏ : ‎ 21.1 x 14.9 x 0.16 cm

 

『オオカミは大神』は、みなさんのおかげで、在庫がなくなりつつありましたが、今回「重版」という形ではなく、カバー写真を新しくし、増補部分に「鳥取県船上神社の狼送り」と「狼像鑑賞術」を付け足して「新編」として出版されることになりました。12月11日発売開始予定です。

Amazon書誌ページ:www.amazon.co.jp/dp/4802215320
イカロス出版社のサイト書誌ページ:https://books.ikaros.jp/book/b10094352.html

 

 

 

 

| | コメント (0)

2024/10/11

【犬狼物語 其の七百八十三】茨城県 三峯神社の日本武尊像

287a6533

287a6548

 

日本武尊像が置かれた三峯神社を参拝したのは、秩父の本社を含めて4例目です。

日本武尊を道案内したと言われる狼の像はありませんが御眷属守護の箱はあります。

ここは講の活動も活発で今年もバスをチャーターして本社に参拝したそうです。 

 

 

 

| | コメント (0)

2024/10/09

【犬狼物語 其の七百八十二】茨城県 三峯社のお犬さま

287a6503

 とある茨城県内の三峯社。

これをどう考えればいいのか。

こう見えても御眷属のお犬さまなのでしょうね。

 

 

 

 

| | コメント (0)

2024/09/30

【犬狼物語 其の七百八十一】東京都新宿区 鎧神社の三峯社と狛犬型庚申塔

287a3334

287a3352_20240930092301 

287a3355

鎧神社内の合祀殿に三峯社が祀られています。

それと、ここには新宿の有形民俗文化財に指定されている「狛犬型庚申塔」があります。江戸の狐像や狼像よりも古い享保6年(1721)のものです。狛犬型の庚申塔は珍しいそうです。

 

 

 

 

 

 

| | コメント (0)

2024/09/23

「光る君へ」では、彰子の出産と「五十日の祝い」のシーン

Img_6281

287a6041

 

昨日の「光る君へ」では、彰子の出産シーンがありました。魔物を祓うシーンがありましたが、出産という異常事態は、狐や物の気の憑依と考えられていたということなんですね。

中村禎里著『狐の日本史』には、
「平安時代における六字経法修法例の一覧を見ると、十二世紀に入ってから、御産祈祷に六字経法が修せられる例が非常に多くなることがわかる。では、なぜ安産に六字経法が有効なのだろうか。出産時には、母と生まれようとする子の生命は、一種の危機状況におかれる。その危険を象徴するするのは、狐や物の気の産婦への憑依であった。密教の加持祈祷は、これを解除しなければならない。」とあります。

そして生後50日後の「五十日の祝い」、今でいうところの「お食い初め」の儀式のシーンも。なにか白いドロドロしたものを口に含ませていましたね。

平安時代には生後50日目に、流動食の一種、重湯の中へ餅片を入れ、赤ちゃんの口に少し含ませる「五十日の祝い」がありました。また、生後100日目には「百日の祝」がありました。

現代の「お食い初め」では、特に関東では、「餅」が「歯固めの石」に変わってきたようです。関西では「歯固めの石」ではなく「タコ」などを使うようです。

| | コメント (0)

2024/09/20

【犬狼物語 其の七百八十】武蔵御嶽神社

 

287a3159

287a3162

287a3029

 

すごいものを見てしまいました。

江戸時代の火事装束のお犬さま(狼)。現在宝物殿で展示されています。

刺繡の狼像を見たのは初めてです。火伏の神としてのあうん2体の狼像が描かれています。

刺繍糸が狼の毛並みと合っているのでなおさら迫力が。そして歯や爪は金属製で細工も細かく文化財ものです。

奥宮遥拝所と大口真神社にも参拝。

そして築山のお犬さま像(一番下の写真)。つい最近、明治26年奉納のものと判明しました。

太陽光線の当たり具合によって刻々と変化するお犬さまの表情。2時間じっくりと見続けながら、お犬さまが一番カッコイイと思える瞬間を捉えるのが俺なりの狼信仰。

ところで、右奥の牙が、数年前の牙より長くなっているように見えるのは気のせいか。

 

 

| | コメント (0)

2024/09/16

【犬狼物語 其の七百七十九】「役行者前後鬼・八大童子像」の狼

24091215(MIHO MUSEUMホームページより)

 

 

京都・醍醐寺蔵、15世紀室町時代に描かれた「役行者前後鬼・八大童子像」。

役行者を見上げる狼の姿も描かれています。

垂れ耳とまではいきませんが、伏せ耳とあばらの表現がある狼です。

これが狼信仰のお札や狼像に直接影響したかはわかりませんが、少なくとも、昔から伏せ耳・あばらの表現のある狼の姿があったことは分かりました。

 

 

| | コメント (0)

2024/09/12

【犬狼物語 其の七百七十八】「狐狼地獄」の中の狼像

Photo_20240912065101

狼像のルーツを探る中で知った「狐狼地獄」の中の狼像。

これは1180年代に描かれたもの。

歯をむき出して火炎吐く狼と、少しわかりにくいですが、腹に食いつく狐。恐ろしや~

「地獄草紙」奈良国立博物館画像データベースより

 

 

| | コメント (0)

より以前の記事一覧