認知症には芸術療法が効果的というニュース
以前、「認知症には芸術療法が効果あり」というニュースがありました。
認知症には薬の治療もありますが、「非薬物療法」である芸術療法(絵画・音楽など)も応用されているようです。
脳を活性化させることが認知症予防に有効だという話は聞いていましたが、治療としてもすでに取り入れられているんですね。
「脳を使う」ということだったら、写真よりも、絵のほうがより使うかもしれないですね。そもそも頭の中にイメージがないと絵に描けないし、それを出力するには、紙に向かって手を動かさなければなりません。
写真はとりあえず、機械的にシャッターを押すだけで撮れます。それがいい写真かどうかは別として。
ただ「こころを活性化させる」ということであれば、むしろ写真のほうが絵よりもハードルが低い分、手軽にやれる部分もあるのではないか、という気もします。
「写真療法」というのはちゃんと確立されているんでしょうか。残念ながら「絵画療法」ほどではなさそうですが、何かいいやり方がないのか、考えてみたいと思います。新しい写真の使い方として。
日本芸術療法学会理事の山中康裕先生は、患者に合わせて、いろんな療法を試してきたといいます。その中には「写真療法」というものがありました。「写真療法」を初めて提唱したのが先生だそうです。
ある精神的に悩む患者さんがいて、写真が好きだとわかったので、写真を撮るように勧めたら、撮ること自体で、症状が改善したという例から思いついたらしい。
病気の人にだけではなくて、イメージの表現は一般の人にも、精神的にいい状態を保つひとつの方法であるといいます。芸術療法は認知症にも効果があるという話は納得できますね。
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