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2015年5月

2015年5月28日 (木)

映画『トータル・リコール』で描かれた「記憶インプランテーション」

記憶を植えつけるというSFみたいな話なんですが、『錯覚の科学』に「記憶インプランテーション」ということが書いてありました。

『トータル・リコール』という映画がありました。1990年、シュワルツネッガー主演のアメリカ映画ですが、2012年にはリメイク版ができています。

旧作『トータル・リコール』では、シュワルツネッガー扮する主人公クエイド(本当の名前はハウザー)が、偽りの記憶を植えつけられているという話ですが、これがSF映画だけの話ではなくて、実際こういうことができるらしいのです。しかも、映画のような大規模な機械を使う必要もありません。

1994年10月5日付けのニューズウィーク(日本語版)に「『偽りの記憶』のメカニズム」という記事が出ました。

それはワシントン大学で行われた実験です。14歳の少年クリスは、5歳のときショッピングセンターで迷子になったときのことを思い出すように兄に言われました。そのときはまったく思い出せなかったのですが、数週間後、そのときの様子を鮮明に詳細に思い出しました。

でも、ここが大切な点なのですが、クリスは、迷子になったことはなかったのです。心理学を勉強していた兄は、それをちゃんと知っていて、弟に偽りの記憶を植えつけたんですね。

人は実際に経験したときのイメージははっきりしていて、夢とか想像した経験はイメージがあいまいなので、その区別ができるわけです。

この場合、弟クリスは、自分の5歳のころを知っている兄の言うことだから完全に信じていたわけです。僕は5歳のときショッピングセンターで迷子になったはずだと。だから、無理やり思い出そうとしたために、いろんな体験の記憶をつなぎ合わせてイメージを作り何度も思い浮かべているうちに、偽りの記憶が固定されてしまった、ということらしい。

鮮明にイメージする能力が優れている人のほうが、偽りの記憶を植えつけられやすいことも研究でわかっています。

映画『トータル・リコール』でも、主人公が、これは「現実」なのか、それとも「借り物の記憶」なのか判断を迫られるシーンがあります。イメージがあまりにも鮮明だと、どちらかと判断するのは、本当に難しいことだと思います。

ところで最近問題になっているのが、裁判での目撃者証言。間違った証言で冤罪が増えていることです。

記憶の「誤情報効果」というものもあります。

目撃した後、誤った情報を聞いたことで、自分の記憶がゆがめられてしまうということがわかってきました。たとえば、事故現場にいたのは緑色の車でも、あとで他人から「あの青色の車のナンバーは覚えているか?」と聞かれたりすると、「緑」から「青」に記憶が変わってしまうということがあるそうなのです。

こうなってしまうと、目撃した人の証言は間違ったものになりますが、証言者自身はその間違いに気がつけません。わざと「嘘」の証言をしているのではないわけです。だから、かえってやっかいだとも言えますが。「私は確かにこの目で見た。青い車を」といった具合に。

だから最近は心理学者が司法警察と連携し、目撃証言を適切に解釈しようという取り組みが始まっているそうです。これで冤罪が減ったらいいですね。

写真家や絵描きは一般的にイメージする能力は高いと思われるので、もしかしたら、先日ブログで書いた俺の「3歳半の記憶」も偽りの記憶なのではないかと、ますます疑っています。

疑う理由は、あまりにも鮮明なイメージだということ。それと、部屋を高いところから俯瞰しているようなイメージもあります。

でも、記憶はゆがめられる、変わってしまうということをあまり悲観的に考える必要はないかもしれません。これも理由があってそうなっているのでしょうし。「ゆがめられる、変わってしまう」のが記憶だということを意識していれば。
 
 
 

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2015年5月22日 (金)

夢日記 河原のキャンプ場

【夢日記 河原のキャンプ場】
 
 
広い河原でキャンプをしていた。

洗濯物はほとんど乾いたので取り込んでいたら雨が降ってきた。せっかく乾いたTシャツに雨が染み込んでいく。急がなければ。

他の人たちも洗濯物を取り込み始めた。

キャンプ場は川が増水したら大変になると思った。でもこの川は枯れてしまって、今は別なところに本流が移動したらしい。

ここは安全だ。
 
 
 

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2015年5月19日 (火)

交通事故で死ぬことより、外国で死ぬ確率が高いと感じる錯覚

車免許の更新を済ませました。

今年の交通事故による累計死者数は5月14日時点で、埼玉県内で62人だそうです。けっこう多いんですね。

外国でテロに巻き込まれて死亡する確率よりかなり高い。にもかかわらず、今、「外国旅行は危険だ」というイメージのほうが強い。

不思議です。交通事故で死ぬことを予想していません。外国で死ぬことはあるかもしれないと思っているのに。

たぶん「日常」というのは良くも悪くも「慣れ」が大きくなって、リスクを低く見積もるからではないかと思います。反対に外国は「非日常」なのでリスクを高く見積もるから「危険だ」と感じやすいのではないでしょうか。

それを裏付けるように、「錯覚の科学」には「プロスペクト理論」というものが出てきますが、この中に「決定加重関数」があり、めったに起こらない確率が低いものに対しては、リスクを最大に見積もってしまう傾向があることが示されています。

それと、こういう学習もあります。

 今まで人身事故は起こしていない
    ↓
 安全運転しているから
    ↓
 運転がうまい
    ↓
 だからこれからも人身事故は起こさない

これは完全に錯覚。悲しいかな、俺もそう錯覚してしまっています。「迷信」を学習してしまったようです。

自己評価が高く、「迷信」を信じる傾向の高いのは特に、「若者」、「男性」、「高齢者」だそうです。(「交通心理学」より)

まぁ俺の場合、運が良かったと思うのは、人身事故ではなく、2年前、山道で回転し、路肩の氷雪にぶつけてバンパーを変形させたという軽い自損事故を起こしているので、多少自己評価は低くなって、「迷信」から抜け出してはいるつもりですが。

これはいいことでもありますが、反面、あのときの嫌~な「滑った感覚」がよみがえってきて、こんなに暖かくなった山道でも、また滑るのではないかと、ぞっとすることがあります。けっこうストレスですね、これは。

要するに、安全運転しろ、ということにつきるんでしょうが。
 
 
 

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2015年5月18日 (月)

夢日記 マムシのような蛇


【夢日記 マムシのような蛇】
 
 
黄色い紙をたたんでいた。草むらから離れたら、そこにマムシのような蛇がいた。踏んでしまったのだろうか? ふと、近くの木の枝には、たくさんの蛇がぶら下がっているのに気がついた。
 
 
 

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2015年5月10日 (日)

夢日記 丹後半島と静脈注射

150510
 
 
【夢日記 丹後半島と静脈注射】
 
 
長い樋のようなもの(滑り台のようにも見える)に、たくさんの人たちが横につながって足踏みをする。

何か踏み固めてるようだがよくわからない。

その仕事が終わって丹後半島をまわって帰ってきた。

静脈注射をしなければならなくなった。病気なんだろうか? 

父親は「はやくやれ」と言い、肘に刺した長い注射針を、静脈に向けて刺した。

でも、うまく刺さらない。


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2015年5月 6日 (水)

夢日記 モンゴル人の「オリジナル」

【夢日記 モンゴル人の「オリジナル」】
 
 
駐日大使ケネディさんと小型ヘリに乗ってどこか被災地のようなところへ向かった。

3人乗っていたが、機内の床には絨毯が敷いてあった。足を投げ出しくつろいだ。

着いたのは街中で、路上にカラフルな揺篭みたいなものが置いてあった。

それはモンゴル人の「オリジナル」だそうだ。

それを写真に撮ろうと、ペーパーカメラ(1枚の紙でできたカメラ)のシャッターを押そうとするがなかなかうまくいかない。

ようやく押せたら、いきなり数枚写真ができた。
 
 
(「モンゴル」だったが、ネパールの地震と関係ありそうな感じがする。だから「ネパール」かもしれない。被災地とはネパールなのだろう。ダルバート広場の建築物は、世界遺産にもなっていて、言ってみれば、ネワール族のシンボル。つまりこれが「オリジナル」という言葉ではないか。「ペーパーカメラ」はよく夢に出てくる道具)
 
 
 
 

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